内外の対比から、閉じたかたち"覆"へ
「延」から「覆」への移行には、「土のかたち」に対する認識の変化と覚悟がある。 内と外の対比を表現手段として取り組んできたが、トポロジー的に形態を分析すると、内側であると規定していたものも実は外側であることに気が付いた。形態の内側、膜の内側は我々のイメージであり、真の内側は見ることができない。そうなのだとしたら、内側だと思っていたものはイリュージョンとなる。 そこで外側だけで土の形態を追及しようと考えた。そのため、閉じたかたち、覆いつくしたかたちになっていったのである。
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